「断捨離」というけれど・・・。捨てられないもの 〜亡き夫の遺した書籍〜
「断捨離」というけれど・・・。捨てられないもの
亡き夫の遺した書籍
書斎の本棚の一番上に、他の本とは別格のように並んでいる書籍。
タバコのヤニが背表紙にこびりつき、書籍名を見えにくくしている。
夫が亡くなったと聞いて駆けつけてきてくれた学生時代の親友が、それを見て涙した書籍。
わたしの知らない世界。
青春時代を共に過ごしたからこそ、その書籍を見て涙する友。
なつかしいと言っていた。
何を仲間と語り合っていたんだろう。
夫が亡くなってから、3年と少し。
やっと、冷静に夫の書斎に入ることができるようになりました。
当時は、部屋に入るたびに、涙が出て、部屋の掃除ができませんでした。
猫が勝手に入って、猫の毛が床に溜まっていました。
息子が、無理して掃除しなくていいからと、代わりにしてくれました。
わたしの知り合いは現在75歳、わたしと同じ年にご主人が亡くなられました。
「3回忌が終わったら、夫の遺品は整理したよ。」
と言っていました。
なかなか、捨てられません。
単行本は夫が壁の板をとって、本棚にしていました。
わたし、ほとんど読んだことがないです。
断捨離かあ・・・思わずため息